「賢者の人生の後半は、若き日に身につけた愚行や偏見、誤った意見を治すことに費やされる」

ジョナサン・スウィフト(画像はイメージです)
ジョナサン・スウィフト(画像はイメージです)
  • 1667年11月30日~1745年10月19日(77歳没)
  • アイルランド出身
  • 作家、風刺家、聖職者

英文

”The latter part of a wise person’s life is occupied with curing the follies, prejudices and false opinions they contracted earlier.”

日本語訳

「賢者の人生の後半は、若き日に身につけた愚行や偏見、誤った意見を治すことに費やされる」

解説

この言葉は、人生における学びと修正の過程を表している。人は若い頃に愚かさや偏見を抱えやすいが、賢者は歳を重ねるにつれてそれを自覚し、改めようと努める。つまり、真の知恵とは過ちを避けることではなく、過去の誤りを修正する力にあるとスウィフトは示している。

18世紀の思想世界では、啓蒙の精神のもと「理性による自己改善」が重視されていた。スウィフトもまた、人間の不完全さを認めつつ、経験を通じて誤りを矯正することこそが知恵の本質であると考えていた。この視点は、人間は完全ではなく、改善を続ける存在であるという彼の人間観に根ざしている。

現代においても、この言葉は大きな意味を持つ。人は成長する中で新たな知識を得て過去の自分を省みるが、それは恥ではなく成熟の証である。スウィフトの言葉は、人生とは誤りを修正し続ける過程であり、そこにこそ賢さの真価があるという普遍的な教訓を伝えている。

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