「イエスは素晴らしかったけど、彼の弟子たちは鈍くて凡庸だった。彼らがそれをねじ曲げたことで、僕にとっては台無しになったんだ」

- 1940年10月9日~1980年12月8日
- イギリス出身
- ミュージシャン、作詞作曲家、平和活動家
- ロックバンド「ザ・ビートルズ」の創設メンバーとして世界的な名声を得た。解散後もソロアーティストとして活動し、『Imagine』などの楽曲で反戦と平和を訴えた。音楽と社会運動の両面で20世紀の文化に大きな影響を与えた。
英文
“Jesus was all right, but his disciples were thick and ordinary. It’s them twisting it that ruins it for me.”
日本語訳
「イエスは素晴らしかったけど、彼の弟子たちは鈍くて凡庸だった。彼らがそれをねじ曲げたことで、僕にとっては台無しになったんだ」
解説
この言葉は、ジョン・レノンが宗教そのものではなく、それを受け継ぎ広めた人々の解釈や行動に対して批判的な姿勢を表したものである。彼はイエス・キリストの教えそのものに敬意を払いつつも、その教えが後の弟子たちや宗教指導者によって歪められたと感じており、本来の精神性と制度化された宗教の間にある大きな隔たりを問題視している。
この発言は、1960年代から70年代にかけての反体制的・反権威的な思想とも通じており、レノン自身の精神的探求と宗教に対する懐疑的視点がよく表れている。彼は形式や組織に頼らず、個人の内面に根ざした信仰や倫理を重視する姿勢を繰り返し見せてきた。「教え自体は尊いが、それを広める人々によって台無しにされる」という構造は、宗教だけでなく、政治や芸術、思想の分野にも当てはまる普遍的な問題である。
現代でもこの言葉は、宗教的権威や組織の在り方、解釈の独占に対する批判として大きな意味を持つ。レノンの発言は、本質を見失わずに物事を捉えることの重要性と、教義よりも体験と理解に基づいた信仰の価値を改めて問いかける。信仰は誰かの言葉でなく、自分自身の思索と感じる力から始まるべきだというメッセージが、この辛辣な一言に込められている。
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