「どんな理由があろうとも、殺すことを信じていない」

- 1940年10月9日~1980年12月8日
- イギリス出身
- ミュージシャン、作詞作曲家、平和活動家
- ロックバンド「ザ・ビートルズ」の創設メンバーとして世界的な名声を得た。解散後もソロアーティストとして活動し、『Imagine』などの楽曲で反戦と平和を訴えた。音楽と社会運動の両面で20世紀の文化に大きな影響を与えた。
英文
“I don’t believe in killing whatever the reason!”
日本語訳
「どんな理由があろうとも、殺すことを信じていない」
解説
この言葉は、ジョン・レノンの一貫した反戦・非暴力の信念を強く表す宣言である。彼は戦争や国家、宗教、あるいは個人の都合であれ、命を奪う行為そのものを否定している。これは、彼の平和主義が単なる政治的立場ではなく、人間の倫理と感情に根ざした根本的な信条であることを示している。
この思想は、1960年代から1970年代にかけてのベトナム戦争への抗議活動や、彼とオノ・ヨーコによる「ベッド・イン」などのパフォーマンスを通じて世界に発信された反戦メッセージと直結している。彼は音楽家でありながら、芸術の枠を超えて社会的発言を行う存在であり、暴力に対して一切の妥協を認めなかった。この発言は、殺人の正当化を可能にするすべての言説に対する拒絶を意味している。
現代においても、この言葉は戦争、テロ、死刑制度、あるいは報復の連鎖に対する批判として有効である。暴力を容認する風潮や「仕方ない」とされる現実に対して、非暴力の絶対性を改めて提示するこの一言は、単なる理想主義ではなく、人類が進むべき倫理的方向性を問う力強い問いかけとなっている。レノンのこの発言は、平和を単なる願望ではなく、選び取るべき原理とする強い意志の表明である。
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