「夢想とは、理解や熟考なしに頭に浮かぶ考えが漂う状態である」

ジョン・ロック
ジョン・ロックの名言
  • 1632年8月29日~1704年10月28日
  • イングランド(イギリス)出身
  • 哲学者、政治思想家
  • 社会契約説や自然権思想を提唱し、イギリス経験論、自由主義の父と呼ばれ、近代民主主義の基礎を築いた

英文

“Reverie is when ideas float in our mind without reflection or regard of the understanding”

日本語訳

「夢想とは、理解や熟考なしに頭に浮かぶ考えが漂う状態である」

解説

ジョン・ロックはこの言葉で、夢想とは理解を深めるための意識的な思考とは異なり、頭に浮かんだ考えが無意識に漂う状態であると説明している。夢想は、思考や理解を目的とせず、意識せずに頭に浮かんでくるアイデアが流れるように心を満たす時間である。このような状態は、一見すると無益に思えるが、ロックの時代から人々が創造力や新しいアイデアを得る場面として認識されてきた。

現代においても、夢想は創造性の源として注目されている。例えば、アーティストや科学者がふとしたときにひらめきを得ることがあるように、意識的に考えることをやめ、自由な発想が浮かぶ余裕を持つことで、新たな発見や創造的な解決策が生まれることがある。このため、現代ではリラックスする時間を意識的に確保し、夢想の状態を発想の一環として重視することも増えている。

ロックのこの言葉は、私たちに無意識の思考の価値を教えている。理解や分析に頼らない考えが生まれる時間は、日常の忙しさの中で失われがちだが、意識の束縛から解放された状態が新たな創造に繋がることがある。こうした夢想の時間を大切にすることで、心に余白を生み出し、潜在的なアイデアを引き出すことができるのである。

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