「人に誤りを示すことと、真実を彼のものとすることは別のことである」

ジョン・ロック
ジョン・ロックの名言
  • 1632年8月29日~1704年10月28日
  • イングランド(イギリス)出身
  • 哲学者、政治思想家
  • 社会契約説や自然権思想を提唱し、イギリス経験論、自由主義の父と呼ばれ、近代民主主義の基礎を築いた

英文

“It is one thing to show a man that he is in an error, and another to put him in possession of the truth”

日本語訳

「人に誤りを示すことと、真実を彼のものとすることは別のことである」

解説

ジョン・ロックのこの言葉は、誤りを指摘すること真実を理解させることの違いについて考えさせるものだ。ロックは、単に他人の誤りを指摘することはできても、それを乗り越えて本当の理解や真実に至らせるのは別の難しい課題であると述べている。これは、教育や指導において、相手の間違いを示すだけでなく、真実の本質を理解させ、自分のものとさせる努力が求められるという彼の深い洞察を反映している。

現代の教育やリーダーシップの分野でも、この考え方は非常に重要である。単に批判や指摘をするだけでは、相手の理解や成長は促されない。むしろ、建設的な対話を通じて、相手が自分の誤りを受け入れ、正しい考えを深く理解することを支援することが必要である。例えば、教育者や指導者が学習者に「なぜその考えが誤りなのか」「どのように正しい答えに至るのか」を丁寧に説明し、考える力を引き出すことが効果的である。

ロックのこの言葉は、真の理解を促す指導の重要性を教えている。誤りをただ示すのではなく、真実を理解するための知識と洞察を相手に与えることこそが、真に意義ある教育や指導となる。このようなアプローチにより、相手は自分の力で真実に至り、より深い成長を遂げることができるのである。

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