「教育は紳士の始まりであり、読書、良き仲間、内省が彼を完成させる」
- 1632年8月29日～1704年10月28日
- イングランド（イギリス）出身
- 哲学者、政治思想家
- 社会契約説や自然権思想を提唱し、イギリス経験論、自由主義の父と呼ばれ、近代民主主義の基礎を築いた
英文
“Education begins the gentleman, but reading, good company and reflection must finish him”
日本語訳
「教育は紳士の始まりであり、読書、良き仲間、内省が彼を完成させる」
解説
ジョン・ロックはこの言葉で、教育が人間形成の初期段階を担うものの、人格の完成にはその後の継続的な学びと経験が不可欠であると述べている。ロックにとって、教育だけでは真の紳士は完成せず、読書や良き仲間との交流、そして内省を通じた深い理解が必要とされる。これは、教育が単なる知識の詰め込みではなく、人間的な成長の始まりにすぎないというロックの哲学的見解を反映している。
現代社会でも、この考え方は非常に有意義である。例えば、学歴や資格だけではなく、読書を通して知見を広げたり、尊敬できる人々と交流を持つことで、成熟した人格が形成されるとされる。また、内省する時間を確保することで、自分の価値観や目標に対する理解が深まり、他者への配慮や倫理的な判断力が磨かれていく。これらはすべて、教育の成果をさらに発展させるために欠かせない要素である。
ロックのこの言葉は、私たちに成長し続ける姿勢の大切さを教えている。単なる教育で終わらず、読書や良き仲間、そして自らを見つめ直す内省を通じて、自分を高め続けることが真の成熟をもたらす。自己啓発と他者との関わりを通じて得たものが、人間としての深みや品格を完成させるのである。
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