「すべての人は過ちを犯しやすいものであり、多くの人は多くの場面で情熱や利害によって過ちの誘惑にさらされる」

ジョン・ロック
ジョン・ロックの名言
  • 1632年8月29日~1704年10月28日
  • イングランド(イギリス)出身
  • 哲学者、政治思想家
  • 社会契約説や自然権思想を提唱し、イギリス経験論、自由主義の父と呼ばれ、近代民主主義の基礎を築いた

英文

“All men are liable to error; and most men are, in many points, by passion or interest, under temptation to it”

日本語訳

「すべての人は過ちを犯しやすいものであり、多くの人は多くの場面で情熱や利害によって過ちの誘惑にさらされる」

解説

ジョン・ロックはこの言葉で、人間の不完全さと過ちの原因を鋭く指摘している。ロックにとって、人間は誰しも誤りを犯し得る存在であり、それを引き起こす要因には、情熱や利害関係が深く関わっている。人は自身の欲望や利益に駆られて判断が曇ることが多く、これは歴史を通じて繰り返されてきた人間の弱さである。

現代でも、この言葉は組織や個人の意思決定におけるバイアスとして解釈されている。例えば、ビジネスや政治の場面で、個人や組織が自らの利益を優先するあまり、倫理や他者の権利を軽視することがある。このようなケースでは、個々の情熱や利害が客観的な判断を妨げ、結果として大きな誤りを招くことが少なくない。

ロックの指摘は、自己認識謙虚さの大切さを私たちに教えている。すべての人が過ちを犯す可能性があると理解することで、自分の判断に対して慎重になり、時には他者の助言や批判を受け入れることができるようになる。このような内省の姿勢が、個人や社会の成長を促す鍵となる。

感想はコメント欄へ

この名言に触れて、あなたの感想や名言に関する話などを是非コメント欄に書いてみませんか?


申し込む
注目する
guest

0 Comments
最も古い
最新 高評価
インラインフィードバック
すべてのコメントを見る