「私がどの宗教に属しているかという理由だけで、私に賛成票を投じたり反対票を投じたりして、自分の投票権を無駄にしてしまうアメリカ人がいないことを願っています。それは関係のないことです」
- 1917年5月29日~1963年11月22日
- アメリカ出身
- 政治家
- 第35代アメリカ合衆国大統領としてキューバ危機を乗り切り核戦争を回避し、アポロ計画を推進してアメリカの宇宙探査の基礎を築いた
英文
“I hope that no American will waste his franchise and throw away his vote by voting either for me or against me solely on account of my religious affiliation. It is not relevant.”
日本語訳
「私がどの宗教に属しているかという理由だけで、私に賛成票を投じたり反対票を投じたりして、自分の投票権を無駄にしてしまうアメリカ人がいないことを願っています。それは関係のないことです」
解説
この言葉は、大統領選挙において候補者の宗教的背景が判断基準となるべきではないというケネディの強い信念を示している。彼自身がカトリック教徒であったため、宗教が大統領職に影響を与えるのではないかという懸念や偏見に直面する中で、信仰は個人的な問題であり、公職の適性とは無関係であることを訴えた。
ケネディがこの発言を行った背景には、アメリカ初のカトリック大統領候補としての歴史的な文脈がある。アメリカ社会では、宗教が政治に与える影響について長年議論されており、彼は候補者を評価する基準は宗教ではなく政策や能力であるべきだと強調した。この発言は、アメリカの政教分離の原則を支持し、多様性の尊重を訴えるものだった。
現代においても、この名言は重要なメッセージを持つ。宗教、人種、性別などの背景が偏見や差別の対象になることなく、個人の能力や信念が公正に評価されるべきだという普遍的な価値観を示している。ケネディのこの言葉は、リーダーシップを選ぶ際に偏見を排し、真の適性を基準とすることの重要性を思い起こさせるものである。
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