「科学の進歩の功績は、常に時代ではなく個人に帰すべきものである」

- 1749年8月28日~1832年3月22日
- ドイツ出身
- 詩人、劇作家、小説家、哲学者、政治家
英文
“The credit of advancing science has always been due to individuals and never to the age.”
日本語訳
「科学の進歩の功績は、常に時代ではなく個人に帰すべきものである」
解説
この名言は、科学の発展は集団や時代の空気によるものではなく、孤独に思索し、行動した個人の力によってもたらされてきたという、ゲーテの強い個人主義的認識を示している。ここで彼は、文明や文化の流れに科学の進歩を委ねる考えを否定し、真の革新は常に独創的な人物の手によって切り拓かれてきたという歴史的事実に注目している。
ゲーテ自身、自然科学にも深い関心を持ち、『色彩論』などの著作を通じて独自の理論を展開した人物であり、一人の探究者としての視点から、集団的思潮ではなく個々人の直観と粘り強さを重んじていた。この名言は、いかなる時代にも大多数が追随者である一方、少数の先駆者こそが道を切り開いてきたという、歴史への鋭い洞察を表している。
現代においても、科学や技術の進歩は「時代の要請」として語られることが多いが、実際にはイノベーションの背後には常に大胆な思考と情熱を持った個人が存在する。この名言は、集団の中に埋没することなく、独自の視点と探究心をもって立ち上がる個人の意義を称え、鼓舞する言葉である。進歩とは時代の偶然ではなく、個人の意志による必然であるというゲーテの思想が、端的かつ力強く表現されている。
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