「芸術と詩においてすべては個性である」

ヨハン・ヴォルフガング・フォン・ゲーテの名言・格言・警句(画像はイメージです)
ヨハン・ヴォルフガング・フォン・ゲーテの名言・格言・警句(画像はイメージです)
  • 1749年8月28日~1832年3月22日
  • ドイツ出身
  • 詩人、劇作家、小説家、哲学者、政治家

英文

“Personality is everything in art and poetry.”

日本語訳

「芸術と詩においてすべては個性である」

解説

この言葉は、芸術作品や詩の本質は創作者の個性にこそ宿るという考えを表している。技巧や形式以上に、創造者の内面、感受性、独自性が作品の価値を決定づけるという意味である。「すべては個性である」という断定は、芸術を模倣ではなく自己表現の場と捉える姿勢を強く反映している。

ゲーテの時代、18世紀後半から19世紀初頭にかけては、理性を重んじる啓蒙主義から、感情と個性を重視するロマン主義への移行期であった。ゲーテ自身も若き日に『若きウェルテルの悩み』で個人の感情の激しさとその悲劇性を描いたように、個性の爆発と芸術との結びつきを深く理解していた人物である。この発言もその思想に合致している。

現代においても、AI技術の進展や大量生産が進む中で、「人間にしか出せない個性」こそが創作の価値を生むという考え方はますます重要になっている。詩や絵画、音楽などの分野では、その人にしか作れない世界観が人々の共感を呼ぶ。この名言は、時代を超えて創作における個の輝きを奨励するものである。

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