「愛と欲望は、偉大な行いへと導く魂の翼である」

ヨハン・ヴォルフガング・フォン・ゲーテの名言・格言・警句(画像はイメージです)
ヨハン・ヴォルフガング・フォン・ゲーテの名言・格言・警句(画像はイメージです)
  • 1749年8月28日~1832年3月22日
  • ドイツ出身
  • 詩人、劇作家、小説家、哲学者、政治家

英文

“Love and desire are the spirit’s wings to great deeds.”

日本語訳

「愛と欲望は、偉大な行いへと導く魂の翼である」

解説

この名言は、人間が何か偉業を成し遂げるためには、理性や義務だけでなく、愛や欲望といった内なる情熱が不可欠であるというゲーテの情熱的な人生観を表している。「愛」と「欲望」はしばしば感情的で不安定なものとされるが、ゲーテはそれを魂を高く飛翔させる「翼」として捉えている。つまり、大きな行動や創造の背後には、必ず深い感情のエネルギーがあるという思想である。

ゲーテは『若きウェルテルの悩み』や『ファウスト』などの作品を通じて、人間の内面に潜む情熱がいかに行動の原動力となり得るかを繰り返し描いてきた。彼にとって、愛も欲望も破壊的であると同時に創造的であり、人間を高みに押し上げる力でもある。この名言には、精神の高揚や芸術的創造、社会的達成には、冷静な思索だけでは不十分であるという確信が込められている。

現代でも、偉大な芸術、革新的な科学、勇敢な行動の背後には、何らかの強い感情や熱意が存在する。この名言は、感情を抑えるのではなく、正しく翼として用いることが人間の本質的な成長と表現につながるというメッセージを伝えている。ゲーテは、感情を恐れずにその力を信じ、偉大なことに向かって飛翔せよと、力強く語っているのである。

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