「外国へ行ってみれば、自国にある良きものを初めて知ることができる」

ヨハン・ヴォルフガング・フォン・ゲーテの名言・格言・警句(画像はイメージです)
ヨハン・ヴォルフガング・フォン・ゲーテの名言・格言・警句(画像はイメージです)
  • 1749年8月28日~1832年3月22日
  • ドイツ出身
  • 詩人、劇作家、小説家、哲学者、政治家

英文

“Go to foreign countries and you will get to know the good things one possesses at home.”

日本語訳

「外国へ行ってみれば、自国にある良きものを初めて知ることができる」

解説

この名言は、異文化との比較を通じて、自国や日常の価値を再発見できるという真理を表している。ゲーテは旅人としても知られ、イタリアをはじめ多くの地を巡りながら、自分の文化や故郷をより深く理解し直す機会を得た。この言葉には、外の世界を知ることで初めて、自分の持つもののありがたみや独自性に気づくという、人間の認識の構造に対する鋭い洞察が込められている。

「good things one possesses at home(自国にある良きもの)」とは、物質的なものだけでなく、言語、習慣、人間関係、価値観、自然、歴史などあらゆる文化的資産を指している。ゲーテのこの考えは、世界を見ることで視野が広がる一方、帰属する文化への理解と感謝も深まるという双方向的な成長を促す。つまり、外を知ることは内を知るための鏡となるということである。

現代においても、グローバル化が進む一方で、自国の文化や言語への関心が薄れる傾向がある。だがこの名言は、外の世界を体験することこそが、自国の本当の価値や美徳に気づく契機となることを教えてくれる。旅や異文化交流は、単なる観光ではなく、自己と自国への理解を深めるための貴重な学びの場であるというゲーテの洞察は、今なお力強い意義を持っている。

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