「神が命じられたので、私はそれをしなければなりませんでした。神が命じられたのですから、たとえ百人の父や母がいても、たとえ私が王の娘だったとしても、それでも私は行ったでしょう」

- 1412年頃~1431年5月30日
- フランス王国出身
- 農民の娘、軍指導者、宗教的指導者
英文
“Since God had commanded it, it was necessary that I do it. Since God commanded it, even if I had a hundred fathers and mothers, even if I had been a King’s daughter, I would have gone nevertheless.”
日本語訳
「神が命じられたので、私はそれをしなければなりませんでした。神が命じられたのですから、たとえ百人の父や母がいても、たとえ私が王の娘だったとしても、それでも私は行ったでしょう」
解説
この言葉はジャンヌ・ダルクの揺るぎない使命感と信仰心を端的に示している。彼女にとって、神からの命令は地上のいかなる家族的、社会的な絆よりも絶対的なものであった。親の愛情や身分の高貴ささえ、神の意志の前では無力であるという確信が読み取れる。ジャンヌは、自らの出自や個人的な情に左右されることなく、ひたすらに神の命令に従ったのである。
現代においても、この精神は重要な意味を持つ。ときに私たちは、家族や社会的地位、周囲の期待に縛られて自分の信じる道を歩めなくなることがある。しかしジャンヌは、本当に大切なものに従うためには、あらゆる妨げを乗り越える覚悟が必要であることを教えている。
具体例を挙げるなら、たとえば人権活動家や改革者たちが、家族や社会の反対を押し切ってでも正義や信念のために行動する姿がこれにあたる。ジャンヌのこの言葉は、どんなに困難な状況であっても、自らの使命を貫く強さの重要性を現代に伝えている。
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