「私たちにあるのはただ一つの命だけであり、それを自分が信じる生き方に従って生きるのです。しかし、自分自身を犠牲にして信念なく生きることは、死ぬことよりも恐ろしい運命です」

- 1412年頃~1431年5月30日
- フランス王国出身
- 農民の娘、軍指導者、宗教的指導者
英文
“One life is all we have and we live it as we believe in living it. But to sacrifice what you are and to live without belief, that is a fate more terrible than dying.”
日本語訳
「私たちにあるのはただ一つの命だけであり、それを自分が信じる生き方に従って生きるのです。しかし、自分自身を犠牲にして信念なく生きることは、死ぬことよりも恐ろしい運命です」
解説
この言葉はジャンヌ・ダルクの生き方の根本的な精神を表している。彼女にとって人生とは、単なる生存ではなく、自らの信念に忠実に生きることであった。百年戦争の動乱の中にあって、ジャンヌは自分の使命を確信し、それを放棄して生き延びることを最も卑劣な裏切りと考えたのである。
現代においても、この言葉は深い意味を持つ。たとえば、強い社会的圧力や困難に直面したとき、自らの信念を守り抜くことは容易ではない。しかし、ジャンヌの言う通り、信念を捨てた生は、形だけの生存に過ぎないという警告は、いまも人々に響く。特に自由や人権を守る闘いにおいて、この覚悟は不可欠である。
具体例として、抑圧的な体制下で言論の自由を訴える活動家たちが挙げられる。彼らは迫害を受けてもなお、自らの信じる価値のために立ち上がる。ジャンヌのこの言葉は、そうした勇気ある生き方を讃え、信念に生きることの尊さを後世に伝えている。
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