「神がイングランド人を愛しているか憎んでいるかについては私は何も知りません。しかし、彼らがフランスからすべて追い出され、そこに死ぬ者を除いて誰一人残らないであろうことは知っています」

ジャンヌ・ダルクの名言・格言・警句(画像はイメージです)
ジャンヌ・ダルクの名言・格言・警句(画像はイメージです)
  • 1412年頃~1431年5月30日
  • フランス王国出身
  • 農民の娘、軍指導者、宗教的指導者

英文

“Of the love or hatred God has for the English, I know nothing, but I do know that they will all be thrown out of France, except those who die there.”

日本語訳

「神がイングランド人を愛しているか憎んでいるかについては私は何も知りません。しかし、彼らがフランスからすべて追い出され、そこに死ぬ者を除いて誰一人残らないであろうことは知っています」

解説

この言葉は、ジャンヌ・ダルクの政治的使命感と現実的な見通しを示している。彼女は神の愛憎という抽象的な問題については断言を避けつつ、イングランドの支配がフランスから一掃される運命にあるという確固たる確信を示した。ここには、宗教的信仰と国家的使命を峻別し、冷静に敵対者の運命を予見する現実主義が見て取れる。

現代においても、この態度は大いに参考になる。対立関係において、相手を感情的に憎むのではなく、冷静に自国や正義のために必要な行動を取ることが求められる。ジャンヌは、個人的な憎悪に引きずられることなく、目的達成に集中することの重要性を体現している。

たとえば、独立運動や民族解放運動においても、敵対勢力に対して感情的な敵意ではなく、目的の正当性と未来への確信に基づく行動が成功の鍵となる。ジャンヌのこの言葉は、正義のためには冷静な判断力と揺るがぬ意志が不可欠であることを今に伝えている。

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