「王がブルゴーニュ公と十五日間の休戦協定を結び、その期間の終わりにパリを引き渡すことになっているのは事実です。しかし、私がすぐにその町へ入らないとしても、驚かないでください」

ジャンヌ・ダルクの名言・格言・警句(画像はイメージです)
ジャンヌ・ダルクの名言・格言・警句(画像はイメージです)
  • 1412年頃~1431年5月30日
  • フランス王国出身
  • 農民の娘、軍指導者、宗教的指導者

英文

“It is true that the king has made a truce with the duke of Burgundy for fifteen days and that the duke is to turn over the city of Paris at the end of fifteen days. Yet you should not marvel if I do not enter that city so quickly.”

日本語訳

「王がブルゴーニュ公と十五日間の休戦協定を結び、その期間の終わりにパリを引き渡すことになっているのは事実です。しかし、私がすぐにその町へ入らないとしても、驚かないでください」

解説

この言葉は、ジャンヌ・ダルクが戦局と外交の現実に対して慎重であったことを示している。百年戦争の終盤、フランス王シャルル7世とブルゴーニュ公との間で休戦協定が結ばれたが、ジャンヌはその政治的合意がすぐに実現するとは限らないことを見抜いていた。ここには、外交的合意が必ずしも即座に信頼できるものではないという冷静な判断が読み取れる。

この言葉は現代にも応用可能である。和平交渉や協定はしばしば期待を呼ぶが、現実には合意履行には時間と確認が必要である。ジャンヌは、性急に行動することが裏目に出る可能性を認識し、状況を見極める重要性を語っている。

たとえば、国際紛争の和平交渉においても、書面での合意が成立したからといってすぐに現地の緊張が解けるわけではない。ジャンヌのこの言葉は、希望を持ちながらも現実的な視点を失わない態度の大切さを現代の指導者たちに教えている。

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