「自分が罪であると知っていることや、神の御心に反することをするくらいなら、死んだほうがましです」

- 1412年頃~1431年5月30日
- フランス王国出身
- 農民の娘、軍指導者、宗教的指導者
英文
“I would rather die than do something which I know to be a sin, or to be against God’s will.”
日本語訳
「自分が罪であると知っていることや、神の御心に反することをするくらいなら、死んだほうがましです」
解説
この言葉はジャンヌ・ダルクの信仰心と道徳的信念を端的に表している。彼女は中世フランスにおいて、宗教と政治が密接に結びついていた時代に生き、個人の行動も神への忠誠心に強く縛られていた。ジャンヌは自らの使命を「神から授かったもの」と確信しており、たとえ死を前にしてもその信念を曲げることを拒んだのである。
この精神は現代にも通じる。たとえば、倫理的ジレンマに直面したとき、自らの良心や信念に従う勇気が求められる場面は多い。現代社会では、法や組織のルールと個人の倫理観が対立することもあるが、この言葉はその際にどちらを優先すべきかを示唆している。
具体例を挙げれば、内部告発者(ホイッスルブロワー)の行動がこれに当たる。彼らは不正を見逃すことなく、たとえ自らの立場や生活を危険にさらしても真実を守るために行動する。このジャンヌの言葉は、そのような人々の内面的な覚悟をよく象徴している。
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