「私は十三歳のとき、自分の行いを導くために神からの声を聞きました。そして最初はとても恐ろしかったです」

- 1412年頃~1431年5月30日
- フランス王国出身
- 農民の娘、軍指導者、宗教的指導者
英文
“I was in my thirteenth year when I heard a voice from God to help me govern my conduct. And the first time I was very much afraid.”
日本語訳
「私は十三歳のとき、自分の行いを導くために神からの声を聞きました。そして最初はとても恐ろしかったです」
解説
この言葉はジャンヌ・ダルクの神秘体験の始まりを語るものである。彼女は幼くして神の声を聞き、それを自らの生き方の指針とした。中世のフランスでは神からの啓示は特別な意味を持ち、ジャンヌにとってそれは個人の使命と運命を決定づける瞬間であった。しかし、最初に感じたのが畏怖であったことは、彼女が普通の少女であり、人知を超える存在に対する自然な恐れを抱いていたことを示している。
現代に置き換えれば、大きな使命や責任を初めて自覚する瞬間の戸惑いにも似た感情と言える。人は突然重い責任を背負う場面に立たされたとき、本能的に不安や恐怖を抱く。ジャンヌのこの告白は、英雄であっても始まりは決して超然としたものではなく、人間的な弱さを持っていたことを伝えている。
たとえば、若くして社会運動やリーダーシップを担うことになった人々も、最初は迷いや恐れを経験する。ジャンヌのこの言葉は、偉大な行動も恐れを乗り越えることから始まるという普遍的な真理を今に伝えている。
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