「明日は今日よりも早く朝に起き、できる限り最善を尽くしなさい。常に私のそばにいなさい。なぜなら明日、私はこれまで以上に多くのことをしなければならず、そして明日、私の胸より上から血が流れるでしょう」

- 1412年頃~1431年5月30日
- フランス王国出身
- 農民の娘、軍指導者、宗教的指導者
英文
“Get up tomorrow early in the morning, and earlier than you did today, and do the best that you can. Always stay near me, for tomorrow I will have much to do and more than I ever had, and tomorrow blood will leave my body above the breast.”
日本語訳
「明日は今日よりも早く朝に起き、できる限り最善を尽くしなさい。常に私のそばにいなさい。なぜなら明日、私はこれまで以上に多くのことをしなければならず、そして明日、私の胸より上から血が流れるでしょう」
解説
この言葉は、ジャンヌ・ダルクが重大な戦いや試練を目前にして語った覚悟を表している。彼女は、自らに訪れる危険を予感しつつも、それを恐れることなく受け止め、仲間に対しても最大限の努力と忠誠を求めたのである。ここには、戦いの中でリーダーとしての責任感と、自らの犠牲をも覚悟する強靭な意志が浮かび上がっている。
この精神は、現代においても共感されるものである。大きな試練を前にしたとき、人は逃げたくなるものだが、ジャンヌのように自らの役割を最後まで果たそうとする決意は、リーダーシップや自己犠牲の本質を教えてくれる。とくに緊急事態や困難な局面で求められる覚悟と冷静な自己認識が、この言葉には込められている。
たとえば、自然災害の最前線で指揮を執る救助隊長や、困難な改革を遂行しようとする指導者たちは、自らの危険を承知の上で最善を尽くす覚悟を持って行動する。ジャンヌのこの言葉は、そうした真に責任を担う者の精神のあり方を今に伝えている。
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