「社長からインサイダー情報を得たら、たぶん資金の半分を失うだろう。会長から得たら、全額失うことになる」

ジム・ロジャーズの名言
ジム・ロジャーズの名言
  • 1942年10月19日~
  • アメリカ合衆国出身
  • 投資家、著述家、冒険家
  • クォンタム・ファンドの共同設立者として知られ、国際的な投資の第一人者となった。世界各地を旅しながら市場動向を分析する独自のスタイルで注目を集め、著書を通じて個人投資家にも広く影響を与えた。

英文

“Get inside information from the president and you will probably lose half your money. If you get it from the chairman of the board, you will lose all of your money.”

日本語訳

「社長からインサイダー情報を得たら、たぶん資金の半分を失うだろう。会長から得たら、全額失うことになる」

解説

この名言は、インサイダー情報への過信の危険性を鋭く指摘している。ジム・ロジャーズが生きた時代、特にウォール街では、内部情報に基づく取引が密かに行われることもあったが、それによって確実に儲けられるとは限らない現実があった。むしろ、経営陣が伝える情報は往々にして既に市場に織り込まれていたり、彼ら自身が希望的観測に基づいて発言している場合が多いため、結果として大損を被ることになりやすいのである。

現代においても、企業関係者からの情報に頼って投資判断を下すことは、リスクが極めて高い。特に、会長クラスが話す内容は政治的配慮や自己防衛的な意図を含む場合があり、信頼すべき情報源とはなりにくい。市場の真実は、客観的なデータと自らの冷静な分析によってのみ見抜くことができるという教訓がこの言葉には込められている。

この言葉は、他人の言葉ではなく、自らの頭で考えて投資せよというロジャーズの投資哲学を象徴している。安易に内部情報に飛びつく者は損失を免れず、真に成功する投資家は独立した思考を持つべきだと強く訴えているのである。

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