「ウォール街やメディアが言う『株は常に上がる』という宣伝を鵜呑みにしてはならない。株が長期間停滞し、他の投資の方が優れている時期もある」

- 1942年10月19日~
- アメリカ合衆国出身
- 投資家、著述家、冒険家
- クォンタム・ファンドの共同設立者として知られ、国際的な投資の第一人者となった。世界各地を旅しながら市場動向を分析する独自のスタイルで注目を集め、著書を通じて個人投資家にも広く影響を与えた。
英文
“Do not buy the hype from Wall St. and the press that stocks always go up. There are long periods when stocks do nothing and other investments are better.”
日本語訳
「ウォール街やメディアが言う『株は常に上がる』という宣伝を鵜呑みにしてはならない。株が長期間停滞し、他の投資の方が優れている時期もある」
解説
この名言は、株式市場に対する過信への警鐘を鳴らしている。ジム・ロジャーズが活躍した時代、特に1980年代以降のアメリカでは、ウォール街とメディアによる株式投資の推奨が強力であり、「株を持っていれば必ず儲かる」という楽観的神話が広まっていた。しかし実際には、株式市場が低迷する長い期間が存在し、必ずしも常に利益をもたらすわけではなかった。
現代においても、2000年のITバブル崩壊後や2008年の金融危機後のように、株価が回復するまでに何年もかかる時期があった。その間、金、債券、不動産、コモディティなど、他の資産クラスがより良いリターンを提供する場合もあった。ロジャーズは、盲目的に株式に依存するのではなく、広い視野で資産を分散し、状況に応じて柔軟に投資先を選ぶべきだと説いている。
この言葉は、メディアの楽観論に流されず、自ら市場の現実を直視する重要性を強調している。投資家にとって、市場には循環と停滞があることを理解し、自己の判断で戦略を立てるべきだという、冷静な姿勢を求めるものである。
感想はコメント欄へ
この名言に触れて、あなたの感想や名言に関する話などを是非コメント欄に書いてみませんか?
申し込む
0 Comments
最も古い