「投資の世界における底は4年ぶりの安値で終わるものではない。10年、あるいは15年ぶりの安値で終わるものだ」

ジム・ロジャーズの名言
ジム・ロジャーズの名言
  • 1942年10月19日~
  • アメリカ合衆国出身
  • 投資家、著述家、冒険家
  • クォンタム・ファンドの共同設立者として知られ、国際的な投資の第一人者となった。世界各地を旅しながら市場動向を分析する独自のスタイルで注目を集め、著書を通じて個人投資家にも広く影響を与えた。

英文

“Bottoms in the investment world don’t end with four-year lows; they end with 10- or 15-year lows.”

日本語訳

「投資の世界における底は4年ぶりの安値で終わるものではない。10年、あるいは15年ぶりの安値で終わるものだ」

解説

この名言は、本当の市場底打ちの深さと期間について述べている。ジム・ロジャーズが観察してきた歴史の中で、単なる景気循環の中での一時的な下落ではなく、真に大きな投資機会は10年から15年に一度の深い安値から生まれることが多かった。例えば、1970年代の金価格の暴騰や、2000年代初頭のコモディティブームの前には、長期にわたる停滞と価格低迷が続いていたのである。

現代においても、株式市場やコモディティ市場では、短期的なリバウンドに飛びつくのではなく、真の底値を見極める冷静な判断が求められる。10年、15年という長期スパンでの安値は、市場心理が極端に悲観的になり、ほとんどの投資家が希望を失ったときに訪れる。この極限状態こそが、最大のリターンを狙うための最高のエントリーポイントとなるのである。

この言葉は、市場サイクルにおける本質的なリズムと忍耐の重要性を示している。ロジャーズは、短期の上下動に惑わされるのではなく、長期的な視点で歴史的水準を捉え、真の投資チャンスを見逃すなと強く訴えているのである。

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