「バーナード・ショーの戯曲を読めても、シェイクスピアやヴォルテール、あるいは新しい哲学者を引用できても、自らが知性的でなく、創造的でないのなら、この教育に何の意味があるのか」

- 1895年5月11日~1986年2月17日(90歳没)
- インド出身
- 思想家、精神的指導者
英文
”You may be able to read Bernard Shaw’s plays, you may be able to quote Shakespeare or Voltaire or some new philosopher; but if you in yourself are not intelligent, if you are not creative, what is the point of this education?”
日本語訳
「バーナード・ショーの戯曲を読めても、シェイクスピアやヴォルテール、あるいは新しい哲学者を引用できても、自らが知性的でなく、創造的でないのなら、この教育に何の意味があるのか」
解説
この言葉は、知識と知性の違いを鋭く突いている。教育によって文学や哲学の知識を蓄え、他者の言葉を引用することは容易である。しかし、それは単なる記憶や模倣に過ぎず、自らの思考と創造性が伴わなければ本質的な知性ではないとクリシュナムルティは指摘する。
ここで強調されているのは、教育の目的である。教育は情報の詰め込みではなく、創造的に考え、主体的に生きる力を養うものでなければならない。もしそれが欠ければ、どれほど多くの知識を持っていても、社会や人間関係の中で自由に行動し、問題に対処する力を持ち得ない。
現代の状況に照らすと、この言葉は特に示唆的である。膨大な知識がインターネットを通じて手軽に得られる一方で、独自の思考や創造力の欠如が社会的課題となっている。クリシュナムルティの警句は、知識を超えて知性と創造性を育むことの重要性を強調しているのである。
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