「世界を旅すると、人間の本性がいかに驚くほど同じであるかに気づく。インドであろうとアメリカであろうと、ヨーロッパであろうとオーストラリアであろうと、それは変わらない」

- 1895年5月11日~1986年2月17日(90歳没)
- インド出身
- 思想家、精神的指導者
英文
”When one travels around the world, one notices to what an extraordinary degree human nature is the same, whether in India or America, in Europe or Australia.”
日本語訳
「世界を旅すると、人間の本性がいかに驚くほど同じであるかに気づく。インドであろうとアメリカであろうと、ヨーロッパであろうとオーストラリアであろうと、それは変わらない」
解説
この言葉は、人間の普遍的な性質に対する洞察を示している。クリシュナムルティは、文化や国境が異なっても、人間の根本的な性質――恐れ、欲望、愛、苦悩といった感情や行動のパターン――は共通していると指摘する。外見や習慣は違っても、人間の内面の構造は本質的に同じである。
ここでの重要な点は、人類の共通性である。国籍や宗教、文化的背景によって人々は分断されがちだが、その分断は表面的な違いに過ぎない。深層においては、人間は誰もが同じ不安や喜びを抱え、同じ探求を続けている存在である。この理解は、偏見や差別を乗り越え、相互理解を深める基盤となる。
現代においても、この言葉は強い意味を持つ。グローバル化が進み、文化的交流が増える一方で、対立や分断も絶えない。しかしクリシュナムルティの言葉は、人間の本性の共通性を見抜くことが、真の平和や調和への第一歩であることを示しており、普遍的人間性への信頼を呼びかけているのである。
感想はコメント欄へ
この名言に触れて、あなたの感想や名言に関する話などを是非コメント欄に書いてみませんか?
「ジッドゥ・クリシュナムルティ」の前後の名言へ
申し込む
0 Comments
最も古い