「人は誰も関係なしには生きられない。山に籠もり、修道士やサンニャーシーとなり、ひとりで砂漠をさまよったとしても、あなたは関係の中にある。その絶対的事実から逃れることはできない。孤立の中で存在することはできない」

ジッドゥ・クリシュナムルティ(画像はイメージです)
ジッドゥ・クリシュナムルティ(画像はイメージです)
  • 1895年5月11日~1986年2月17日(90歳没)
  • インド出身
  • 思想家、精神的指導者

英文

”No one can live without relationship. You may withdraw into the mountains, become a monk, a sannyasi, wander off into the desert by yourself, but you are related. You cannot escape from that absolute fact. You cannot exist in isolation.”

日本語訳

「人は誰も関係なしには生きられない。山に籠もり、修道士やサンニャーシーとなり、ひとりで砂漠をさまよったとしても、あなたは関係の中にある。その絶対的事実から逃れることはできない。孤立の中で存在することはできない」

解説

この言葉は、人間存在と関係性の不可分性を強調している。クリシュナムルティは、人がどれほど孤立を望み、社会から距離を取ろうとしても、存在そのものが関係によって成り立っていると説いた。自然、他者、文化、環境との相互作用を切り離しては、人間は生きられないのである。

ここでの「関係」とは単なる人間関係にとどまらず、存在全体の相互依存を指している。呼吸ひとつとっても空気や自然と関わっており、言葉や思考は文化や社会に依存している。孤立は幻想であり、関係性こそが人間の生の基盤であるとされる。

現代社会においても、この洞察は深い意味を持つ。個人主義が強調され、孤独が広がる時代にあっても、人は依然として他者や自然との結びつきなしには生きられない。クリシュナムルティの言葉は、関係を理解し、それを豊かに築くことが人間の自由と成長の鍵であることを示している。

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