「人生とは関係であり、生きることは関係である。もしあなたと私が自らの周りに壁を築き、ときおりその壁越しに覗くだけなら、私たちは生きることができない。無意識のうちに、深いところで、その壁の下で、私たちはつながっている」

- 1895年5月11日~1986年2月17日(90歳没)
- インド出身
- 思想家、精神的指導者
英文
”Life is relationship, living is relationship. We cannot live if you and I have built a wall around ourselves and just peep over that wall occasionally. Unconsciously, deeply, under the wall, we are related.”
日本語訳
「人生とは関係であり、生きることは関係である。もしあなたと私が自らの周りに壁を築き、ときおりその壁越しに覗くだけなら、私たちは生きることができない。無意識のうちに、深いところで、その壁の下で、私たちはつながっている」
解説
この言葉は、人間の存在が本質的に関係性によって成り立つことを示している。クリシュナムルティは、個人が孤立しては生きられず、他者や自然との関わりの中でしか自己は成立しないと強調した。壁を築くという比喩は、自己防衛や恐れ、偏見による分断を象徴しているのである。
彼が指摘するのは、意識的には互いを隔てていても、深層的には人間同士がつながっているという事実である。心理的な壁は現実の断絶を生むが、その下では共通の感情や存在の根源が私たちを結んでいる。この認識は、人間関係における誤解や対立を超える鍵となる。
現代社会でも、この洞察は大きな意義を持つ。国家間の対立や個人間の孤立感が深まる中で、関係の本質を理解し、壁を超えて互いを結ぶ意識が求められている。クリシュナムルティの言葉は、孤立ではなく関係こそが生の本質であることを思い起こさせ、より豊かな共生への道を示している。
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