「自分自身の中に全世界がある。そして、もし見ることと学ぶことを知っているなら、扉はそこにあり、鍵はあなたの手の中にある。この地上の誰も、扉や鍵をあなたに与えることはできない。与えられるのはあなただけである」

ジッドゥ・クリシュナムルティ(画像はイメージです)
ジッドゥ・クリシュナムルティ(画像はイメージです)
  • 1895年5月11日~1986年2月17日(90歳没)
  • インド出身
  • 思想家、精神的指導者

英文

”In oneself lies the whole world and if you know how to look and learn, the door is there and the key is in your hand. Nobody on earth can give you either the key or the door to open, except yourself.”

日本語訳

「自分自身の中に全世界がある。そして、もし見ることと学ぶことを知っているなら、扉はそこにあり、鍵はあなたの手の中にある。この地上の誰も、扉や鍵をあなたに与えることはできない。与えられるのはあなただけである」

解説

この言葉は、真理への道は自己の内にしか存在しないというクリシュナムルティの核心的な思想を表している。彼は外部の権威や師に頼るのではなく、自分の観察と学びによってのみ人生の本質に到達できると説いた。世界の複雑さや矛盾は、実は自己の内面を深く見つめることで理解できるという立場である。

ここで鍵と扉は、解放と気づきの比喩である。他者が与える知識や教義は導きに過ぎず、真に自分を解き放つものではない。真理に至るための手段は、自らの理解と洞察によってのみ握られている。クリシュナムルティは、依存ではなく主体的な探究こそが不可欠であると強調した。

現代においても、この言葉は自己啓発や精神的探究の方向を示している。情報や教えがあふれる社会であっても、最終的な答えは外部にあるのではなく自分自身の内にある。自分で見て学ぶ姿勢を持つことが、人生の扉を開き、自由と理解へ至る唯一の道であると彼は示している。

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