「もし恐れがあるなら、創造的な意味での自発性はあり得ない。この自発性を持つとは、何か独創的なことをすることであり、それを自発的に、自然に、指示されることも、強制されることも、支配されることもなく行うことである。それは、あなたが愛していることをするということである」

ジッドゥ・クリシュナムルティ(画像はイメージです)
ジッドゥ・クリシュナムルティ(画像はイメージです)
  • 1895年5月11日~1986年2月17日(90歳没)
  • インド出身
  • 思想家、精神的指導者

英文

”If one has fear, there can be no initiative in the creative sense of the word. To have initiative in this sense is to do something original – to do it spontaneously, naturally, without being guided, forced, controlled. It is to do something which you love to do.”

日本語訳

「もし恐れがあるなら、創造的な意味での自発性はあり得ない。この自発性を持つとは、何か独創的なことをすることであり、それを自発的に、自然に、指示されることも、強制されることも、支配されることもなく行うことである。それは、あなたが愛していることをするということである」

解説

この言葉は、恐れと創造性の相反関係を示している。クリシュナムルティは、恐れがある限り人は自由に行動できず、他者の期待や規範に従うことに終始すると考えた。恐怖心は模倣や服従を生み出し、独自の発想や新しい表現を阻害する。したがって、創造的な自発性は恐れを超えることで初めて可能となる。

ここで強調されているのは、創造性の本質は自然で愛に基づいた行為であるという点である。創造とは外部の圧力に従って生じるものではなく、自らの内的な愛や喜びから湧き出る行為である。強制や管理によって生まれる活動は、たとえ形式的には新しく見えても、真の創造とは呼べない。

現代社会においても、この指摘は重要である。仕事や学習において恐れ――失敗への恐怖や評価への不安――が支配すると、自由な発想は失われる。クリシュナムルティの言葉は、恐れを超え、愛することに根ざした自発性こそが創造性の源泉であると教えており、真に自由な生き方への指針を与えている。

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