「我々の生きる時代は忙しい時代であり、その中で知識は急速に完成に向かって進歩している」

- 1748年2月15日~1832年6月6日(84歳没)
- イギリス出身
- 哲学者、法学者、社会改革者
英文
”The age we live in is a busy age; in which knowledge is rapidly advancing towards perfection.”
日本語訳
「我々の生きる時代は忙しい時代であり、その中で知識は急速に完成に向かって進歩している」
解説
この言葉は、啓蒙の時代における知識の発展を強調したものである。ベンサムは、18世紀から19世紀初頭にかけての社会を「忙しい時代」と捉え、その理由を知識や学問が飛躍的に発展している点に求めた。ここで言う「完成」とは、あらゆる分野の知識が体系化され、人類の幸福に役立てられる段階に至ることを指していると解される。
この発想は、産業革命と科学革命が重なり合った歴史的背景と深く結びついている。技術革新や制度改革が社会構造を大きく変化させ、人々は新しい発見や理論を次々と享受することになった。ベンサム自身も、法律や政治制度を合理化し、科学的知識や理性を社会改善に応用することを強く求めた思想家であった。
現代においても、この言葉は大きな意味を持つ。情報技術や人工知能の進展によって知識はかつてない速度で拡大しているが、その過程で人々の生活は確かに「忙しい時代」となっている。ベンサムの指摘は、知識の進歩が社会に幸福をもたらす可能性とともに、忙しさや混乱を伴うことを示す普遍的な洞察として受け取ることができる。
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