「果実は皆のものであり、土地は誰のものでもないことを忘れてはならない」
- 1712年6月28日~1778年7月2日
- ジュネーヴ出身
- 哲学者、政治哲学者、作家、作曲家
- 『社会契約論』で人民主権を提唱し、フランス革命や近代民主主義に影響を与えた
英文
“You forget that the fruits belong to all and that the land belongs to no one”
日本語訳
「果実は皆のものであり、土地は誰のものでもないことを忘れてはならない」
解説
この言葉は、共有の概念を中心に自然の権利について述べている。ルソーは、自然の恵みである果実はすべての人々に平等に与えられたものであり、土地の所有は人間が勝手に決めた概念に過ぎないと主張している。これは、自然資源が特定の個人や集団に独占されるべきではなく、皆が享受するものであるという思想を示している。
現代においても、この考え方は環境保護や資源の公平な配分を求める声と通じる。たとえば、地球環境問題や資源の枯渇が深刻化する中で、誰かが土地や資源を独占することの危険性が指摘されている。ルソーのこの言葉は、自然の恩恵を公平に分かち合うことの重要性を思い起こさせるものである。
さらに、この名言は社会的な不平等や資本主義の問題点にも関連している。個人や企業が過度に土地や資源を所有することで、生じる格差が問題視されている現代において、ルソーの思想は公平な社会の構築に向けた指針となり得る。
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