「イギリス人は誇りに、フランス人は虚栄心に傾きやすい」

- 1712年6月28日~1778年7月2日
- ジュネーヴ出身
- 哲学者、政治哲学者、作家、作曲家
- 『社会契約論』で人民主権を提唱し、フランス革命や近代民主主義に影響を与えた
英文
“The English are predisposed to pride, the French to vanity”
日本語訳
「イギリス人は誇りに、フランス人は虚栄心に傾きやすい」
解説
ルソーのこの言葉は、18世紀ヨーロッパにおける国民性の違いを洞察したものとして注目される。当時、イギリスとフランスは思想や文化で影響し合いつつも、異なる特性を持つと見られていた。イギリス人は内面の信念や誇りに価値を見出し、自己の信条を堅持する姿勢が強調された。一方、フランス人は虚栄心を重視し、外見や他人からの評価を重要視する傾向があるとされた。
現代においても、ルソーが指摘したような特性は、国家や社会におけるアイデンティティの形成に影響を及ぼしている。例えば、イギリスは自己の信念を重んじる政治的伝統を維持し、フランスはファッションや芸術を通じて他者からの評価を意識する文化を発展させている。このような違いは、国民性や歴史に根差した価値観の表れといえる。
この名言は、他国の特徴を理解する視点としても有用である。他国の価値観や文化を尊重することで、国際的な協調を深めるきっかけとなる。
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