「自然は私たちを欺かない。私たちが自らを欺いているのだ」

ジャン=ジャック・ルソー
ジャン=ジャック・ルソーの名言
  • 1712年6月28日~1778年7月2日
  • ジュネーヴ出身
  • 哲学者、政治哲学者、作家、作曲家
  • 『社会契約論』で人民主権を提唱し、フランス革命や近代民主主義に影響を与えた

英文

“Nature never deceives us; it is we who deceive ourselves.”

日本語訳

「自然は私たちを欺かない。私たちが自らを欺いているのだ」

解説

この言葉は、自然の真実性と人間の自己欺瞞についての鋭い洞察を示している。ルソーは、自然そのものは純粋であり、偽りを持たないと考えている。しかし、人間は自らの偏見や欲望、期待によって自然の真実を歪め、自己欺瞞に陥ってしまうことが多いという見解を示している。自然はあるがままの姿で存在し、そこに真実があるにもかかわらず、私たち自身がそれを正確に捉えられない原因を内に持っているという考え方が表れている。

現代においても、自然現象や環境問題に対する理解が、個人や社会の偏見や誤解によって左右されることがある。ルソーのこの言葉は、真実に対して謙虚であること、そして自己の思い込みを反省することの重要性を教えている。自然そのものには変わらぬ真実があるが、それをどう解釈するかは私たち次第であり、その解釈の過程で生じる自己欺瞞に気をつけるべきであるという示唆が含まれている。

さらに、この名言は、自己認識と純粋な観察の必要性についても触れている。自然の真実を正しく理解するには、自らの偏見や先入観を取り除き、素直な心で観察することが求められる。この言葉は、私たちが外部のせいにするのではなく、内なる認識を見直し、真実を受け入れる姿勢を持つことの意義を強調している。

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