「人類はあまりに長い間――いや、長すぎるほどの間――直視する勇気を持たずにきた。人間にとっての問題は人間自身であるという単純な真実を」

- 1894年12月8日~1961年11月2日(66歳没)
- アメリカ合衆国出身
- 作家、ユーモア作家
英文
”Man has gone long enough, or even too long, without being man enough to face the simple truth that the trouble with man is man.”
日本語訳
「人類はあまりに長い間――いや、長すぎるほどの間――直視する勇気を持たずにきた。人間にとっての問題は人間自身であるという単純な真実を」
解説
この名言は、人間存在の自己矛盾を突いたものである。人類は理性や文明を誇りながらも、戦争・環境破壊・差別など、自らが引き起こす問題に直面することを避けてきた。サーバーはその状況を批判し、人間の最大の敵は外部の存在ではなく人間自身であると明言している。
時代背景として、この言葉は20世紀前半の世界情勢に重なる。大恐慌、二度の世界大戦、そして冷戦の始まりなど、人間社会は自らの手で大規模な混乱を招いていた。サーバーはこの現実を踏まえ、人類が進歩を誇りながら自己破壊を繰り返す姿を風刺的に描き出したのである。
現代においても、この名言は重みを失っていない。環境危機、核兵器、格差拡大など、依然として人間の作り出す問題が人類の未来を脅かしている。サーバーの言葉は、人間が自らの責任を認めなければ進歩はありえないという警句であり、今日の世界にも鋭く突き刺さる真理となっている。
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