「若者が教育を受けるに値する才能を持ちながら、その両親が費用を負担できないと分かったときは、公共の費用でその教育を進めるべきである」

ジェームズ・マディソン(画像はイメージです)
ジェームズ・マディソン(画像はイメージです)
  • 1751年3月16日~1836年6月28日(85歳没)
  • アメリカ合衆国出身
  • 政治家、第4代アメリカ合衆国大統領、「合衆国憲法の父」

英文

”Whenever a youth is ascertained to possess talents meriting an education which his parents cannot afford, he should be carried forward at the public expense.”

日本語訳

「若者が教育を受けるに値する才能を持ちながら、その両親が費用を負担できないと分かったときは、公共の費用でその教育を進めるべきである」

解説

この言葉は、才能ある若者への教育支援の必要性を説いている。ジェームズ・マディソンは、教育を受ける権利は家庭の経済力に左右されるべきではなく、社会がその才能を伸ばす責任を負うと考えた。すなわち、公共の利益のために、個人の才能を教育によって最大限に活かすべきという思想である。

背景には、建国期アメリカにおける教育の重要性がある。共和制の存続には有能で理性的な市民が不可欠であり、その育成は個人の家庭に任せるのではなく国家的課題とされた。マディソンは、教育を社会的投資と見なし、経済的理由で才能を埋もれさせることは国家全体の損失であると理解していた。

現代においても、この警句は強い意味を持つ。奨学金制度や公的教育支援は、社会が才能を公平に伸ばす仕組みとして存在している。マディソンの言葉は、教育機会の平等こそが国家の繁栄と自由の維持につながるという普遍的な真理を示しており、今日の教育政策においても大きな意義を持っている。

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