「賢明な商人が、自らの計画が実行される前に違法とされるかもしれないのに、どのようにして新しい商業分野に財産を投じるだろうか」

- 1751年3月16日~1836年6月28日(85歳没)
- アメリカ合衆国出身
- 政治家、第4代アメリカ合衆国大統領、「合衆国憲法の父」
英文
”What prudent merchant will hazard his fortunes in any new branch of commerce when he knows not that his plans may be rendered unlawful before they can be executed?”
日本語訳
「賢明な商人が、自らの計画が実行される前に違法とされるかもしれないのに、どのようにして新しい商業分野に財産を投じるだろうか」
解説
この言葉は、法の安定性と経済活動の関係を指摘している。ジェームズ・マディソンは、法律が不安定で予測不能であれば、商人は安心して投資や事業拡大を行えないと述べている。つまり、経済的繁栄には法的環境の一貫性と予見可能性が不可欠であるという思想である。
背景として、建国期アメリカは統一的な商業法や規制制度が未整備で、各州の法律が異なるために商業活動に混乱をもたらしていた。マディソンは憲法制定にあたり、連邦政府に通商規制権を与える必要性を強調した。これは、投資家や商人が安心して経済活動を行える環境を整えるためであった。
現代においても、この警句は有効である。予測不能な規制変更や法的不確実性は、企業や投資家の活動を萎縮させ、経済成長を妨げる。マディソンの言葉は、経済の健全な発展には法の安定性と透明性が必須であるという普遍的な原理を示している。
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