「それぞれの世代は、自らの戦争の負担を自ら負うべきであり、他の世代の犠牲によってそれを続けるべきではない」

ジェームズ・マディソン(画像はイメージです)
ジェームズ・マディソン(画像はイメージです)
  • 1751年3月16日~1836年6月28日(85歳没)
  • アメリカ合衆国出身
  • 政治家、第4代アメリカ合衆国大統領、「合衆国憲法の父」

英文

”Each generation should be made to bear the burden of its own wars, instead of carrying them on, at the expense of other generations.”

日本語訳

「それぞれの世代は、自らの戦争の負担を自ら負うべきであり、他の世代の犠牲によってそれを続けるべきではない」

解説

この言葉は、戦争の代償を未来の世代に押し付けることの不正義を指摘している。マディソンは、戦争によって生じる莫大な負担は、戦争を決断し遂行した世代が責任を持つべきだと考えた。後世に負担を転嫁することは、自由や財産の権利を侵害する行為であると見なしたのである。

アメリカ建国期において、戦争は独立戦争や1812年戦争など現実的な問題であり、その財政的負担はしばしば国債や増税という形で次世代に影響を及ぼした。マディソンはこうした状況を憂慮し、財政の健全性と世代間の公平を守ることを強調した。

現代においても、この思想は依然として重要である。戦争の費用を国債でまかない、将来の納税者に負担を残すことは世界各地で繰り返されている。マディソンの言葉は、平和だけでなく財政責任の面でも世代間の公正を守る必要性を強く訴えている。

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