「私はこの世界のどの国よりもアメリカを愛している。まさにその理由によって、私はアメリカを絶えず批判する権利を主張する」

ジェイムズ・ボールドウィン(画像はイメージです)
ジェイムズ・ボールドウィン(画像はイメージです)
  • 1924年8月2日~1987年12月1日(63歳没)
  • アメリカ合衆国出身
  • 作家、評論家、公民権運動家

英文

”I love America more than any other country in this world, and, exactly for this reason, I insist on the right to criticize her perpetually.”

日本語訳

「私はこの世界のどの国よりもアメリカを愛している。まさにその理由によって、私はアメリカを絶えず批判する権利を主張する」

解説

この言葉は、愛国心と批判精神の両立を示している。真に国を愛するとは、盲目的に従うことではなく、その欠点や不正義を正直に指摘し、改善を求めることである。批判は敵意ではなく、愛から生まれる責任の表れであるとボールドウィンは主張している。

彼がこの言葉を残した背景には、アメリカの人種差別と社会的不平等の現実がある。黒人としての彼の経験は、国を愛するがゆえに沈黙できない状況を生み出した。批判は裏切りではなく、愛の表現であり、国をより良くするための不可欠な行為であった。

現代においても、この言葉は大きな意味を持つ。民主主義社会における批判の自由は、国を守り、発展させるための基盤である。愛するがゆえに批判する権利を手放さない姿勢は、個人にも社会にも普遍的な真理として通じる。

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