「今日の東京をみますと、不法入国した多くの三国人、外国人が非常に凶悪な犯罪を繰り返している。もはや東京の犯罪の形は過去と違ってきた。こういう状況で、すごく大きな災害が起きた時には大きな大きな騒擾事件すらですね、想定される、そういう現状であります。こういうことに対処するためには我々警察の力をもっても限りがある。だからこそ、そういう時に皆さんに出動願って、災害の救急だけではなしに、やはり治安の維持も一つ皆さんの大きな目的として遂行して頂きたいということを期待しております」

- 1932年9月30日~2022年2月1日(89歳没)
- 日本出身
- 第14~17代東京都知事、作家、政治家
原文
「今日の東京をみますと、不法入国した多くの三国人、外国人が非常に凶悪な犯罪を繰り返している。もはや東京の犯罪の形は過去と違ってきた。こういう状況で、すごく大きな災害が起きた時には大きな大きな騒擾事件すらですね、想定される、そういう現状であります。こういうことに対処するためには我々警察の力をもっても限りがある。だからこそ、そういう時に皆さんに出動願って、災害の救急だけではなしに、やはり治安の維持も一つ皆さんの大きな目的として遂行して頂きたいということを期待しております」
解説
この言葉は、石原慎太郎が首都東京における治安悪化の認識と、有事における治安維持の必要性を述べたものである。発言では、外国人犯罪の増加、とりわけ不法入国者による凶悪事件を治安上の大きな課題として取り上げ、災害時にはそれが大規模な騒擾に発展する可能性を指摘している。石原は、このような状況においては警察力だけでは限界があるとし、災害救助活動に加えて治安維持にも市民や特定の組織が関与する必要があると強調した。
この発言の背景には、1990年代から2000年代初頭にかけての外国人犯罪に関する社会不安と、首都直下地震や大規模災害への備えがある。当時、外国人犯罪件数の増加が報じられ、治安に対する懸念が広まっていた。また、災害時の混乱に乗じた犯罪や暴動の可能性は、行政や警察の危機管理計画にも組み込まれるようになっていた。石原はこれを具体的に言及し、治安維持を災害対策の一部として明確に位置づけた。
現代への応用として、この発言は災害対策の範囲を物理的被害の復旧だけでなく、社会秩序の維持まで含めるべきだという考え方に通じる。ただし、外国人や特定集団を一括して脅威視する表現は現代の多文化共生の観点からは批判的に捉えられる可能性が高く、治安対策は犯罪行為そのものへの対応と、人権尊重のバランスを取ることが求められる。
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