「この国は下手をしたらシナの属国になっちゃう。日本を第二のチベットにしないために憲法を変えないとだめだ。拉致された日本人を取り戻せないのは、憲法9条があるからだ」

石原慎太郎の名言・格言・警句(画像はイメージです)
石原慎太郎の名言・格言・警句(画像はイメージです)
  • 1932年9月30日~2022年2月1日(89歳没)
  • 日本出身
  • 第14~17代東京都知事、作家、政治家

原文

「この国は下手をしたらシナの属国になっちゃう。日本を第二のチベットにしないために憲法を変えないとだめだ。拉致された日本人を取り戻せないのは、憲法9条があるからだ」

解説

この言葉は、石原慎太郎が中国の脅威認識と憲法改正の必要性を強く訴えた発言である。彼は、中国の影響力拡大によって日本が属国化する危険を警告し、その例として中国の支配下に置かれたチベットを挙げている。また、北朝鮮による日本人拉致問題についても、憲法第九条が軍事的手段を制限しているため解決できないと主張している。

この発言の背景には、尖閣諸島をめぐる日中対立や、北朝鮮による拉致事件への対応の難しさがある。石原は、日本がこれらの問題において国際的発言力や実行力を欠いているのは、自衛権行使の制約や武力行使禁止を定めた憲法第九条によるものだと考えていた。彼は、国家の独立と国民の安全を守るためには憲法改正が不可欠という立場を一貫して取っていた。

現代への応用として、この言葉は安全保障環境と憲法の関係を考える上で重要である。地政学的リスクが高まる中で、憲法上の制約を維持するか緩和するかは国の存立に関わる問題であり、改正論と護憲論の対立は今も続いている。石原の発言は、その中でも現実主義的かつ危機感を伴った改憲論の典型例と言える。

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