「宗教と哲学は区別して保たれるべきである。神の啓示を哲学に持ち込むべきではなく、哲学的な意見を宗教に持ち込むべきでもない」
- 1643年1月4日~1727年3月31日
- イングランド(イギリス)出身
- 自然哲学者、数学者、物理学者、天文学者、神学者
- 万有引力の法則や運動の法則を提唱し、近代科学の基礎を築き、また自然哲学と数学の理論を体系化した
英文
“Religion and philosophy are to be preserved distinct. We are not to introduce divine revelations into philosophy, nor philosophical opinions into religion.”
日本語訳
「宗教と哲学は区別して保たれるべきである。神の啓示を哲学に持ち込むべきではなく、哲学的な意見を宗教に持ち込むべきでもない」
解説
この言葉は、宗教と哲学の役割の違いと、その分離の必要性についてのニュートンの見解を示している。彼は、宗教と哲学はそれぞれ異なる目的と領域を持ち、それぞれが独自の立場を守るべきだと考えている。ニュートンは、神の啓示に基づく信仰は哲学的な推論や証明の枠を超えたものであり、また哲学的な理論や意見も宗教の教義に影響を与えるべきではないと述べている。この考え方は、両者が混同されることで生じる混乱や誤解を避けるためのものである。
ニュートンの時代には、宗教と科学や哲学がしばしば重なり合い、論争の対象となることが多かった。彼は、その混乱を避けるために、科学や哲学が理論や観察によって真実を追求する一方で、宗教は信仰や神聖な啓示に基づく個人的な領域として扱われるべきであると考えていた。この姿勢は、後に科学と宗教を分離して理解し、互いの領域を尊重する近代的なアプローチの先駆けといえる。
この名言は、私たちに異なる価値観や領域を尊重して扱う重要性を教えている。異なる考え方や信念が対立する状況において、無理に一方の価値観を他方に適用せず、互いに尊重しながら区別を維持することで、調和と理解が促進される。
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