「私は、何かあるたびに印刷されることを好まないし、外国人から数学のことでせがまれたり悩まされたりするのも嫌いである。また、国のための仕事をすべき時に、そんなことに時間を無駄にしていると自国の人々に思われることも望まない」
- 1643年1月4日~1727年3月31日
- イングランド(イギリス)出身
- 自然哲学者、数学者、物理学者、天文学者、神学者
- 万有引力の法則や運動の法則を提唱し、近代科学の基礎を築き、また自然哲学と数学の理論を体系化した
英文
“I do not love to be printed on every occasion, much less to be dunned and teased by foreigners about mathematical things or to be thought by our own people to be trifling away my time about them when I should be about the king’s business.”
日本語訳
「私は、何かあるたびに印刷されることを好まないし、外国人から数学のことでせがまれたり悩まされたりするのも嫌いである。また、国のための仕事をすべき時に、そんなことに時間を無駄にしていると自国の人々に思われることも望まない」
解説
この言葉は、ニュートンの内向的な性格と公務との葛藤を反映している。彼は、数学に関する自らの仕事があまり注目を浴びることを望んでおらず、特に外国の学者からの要求や依頼に対しては煩わしさを感じていた。また、当時のニュートンは王室の公務に従事しており、その職務を果たすべき状況にありながら、数学の研究に時間を割いていると見なされることを好まなかった。このように、彼は科学者としての活動と公務の間で葛藤を抱えていた。
ニュートンが活躍していた時代には、科学者たちが個人の名声や成果のために競争する風潮が強まりつつあったが、ニュートン自身はそのような表舞台に立つことを好まず、独自のペースでの研究を望んでいた。この姿勢は、彼が外部の評価や関心に左右されることなく、自分の信じる探求に集中していたことを示している。
この名言は、私たちに他人の期待や外部の評価にとらわれず、自分の目標に集中することの重要性を教えている。特に、現代においても他人の評価や過度の依頼が増える中で、自分の価値観や本来の目標を見失わない姿勢が、真に価値ある成果を生むための鍵である。
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