「『神』という言葉は相対的なものであり、しもべとの関係を意味する。そして『神性』とは、神が自らの身体に対してではなく、しもべたちに対して持つ支配である。神を世界の魂と想像する者がいるが、それとは異なる」

アイザック・ニュートン
アイザック・ニュートンの名言
  • 1643年1月4日~1727年3月31日
  • イングランド(イギリス)出身
  • 自然哲学者、数学者、物理学者、天文学者、神学者
  • 万有引力の法則や運動の法則を提唱し、近代科学の基礎を築き、また自然哲学と数学の理論を体系化した

英文

“’God’ is a relative word and has a respect to servants, and ‘Deity’ is the dominion of God, not over his own body, as those imagine who fancy God to be the soul of the world, but over servants.”

日本語訳

「『神』という言葉は相対的なものであり、しもべとの関係を意味する。そして『神性』とは、神が自らの身体に対してではなく、しもべたちに対して持つ支配である。神を世界の魂と想像する者がいるが、それとは異なる」

解説

この言葉は、神と神性の概念、および神の支配についてのニュートンの見解を示している。ニュートンは、「神」という言葉が相対的であり、神とそのしもべたちとの関係を表していると述べている。また、「神性(Deity)」は、神がしもべに対して持つ支配のことであり、神が世界の魂として自らを支配するのではなく、神の創造物に対して働きかけるものであると考えている。ここでニュートンは、神を単なる自然の一部や万物の一部としてではなく、独立した存在であるとみなしている。

この見解は、神と世界の関係を理解する際に、神を超越的な存在として捉えるものである。ニュートンは、自然界や宇宙全体が神の一部とする汎神論的な考え方を退け、神が創造物に対して支配を持つ別個の存在であると考えている。このような視点は、神の力が個々の被造物に向けられているとする伝統的な神学の立場を反映している。

この名言は、私たちに関係性の中で役割や支配の概念を考える重要性を教えている。神としもべ、または支配者と被支配者という関係性が意味するところは、単なる力や権威の表現だけでなく、個々の役割や位置を明確にすることで、関係が成立することを示している。

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