「盲目の人が色についての概念を持たないのと同様に、私たちもまた、全知の神が万物をどのように知覚し理解しているかについての概念を持ち合わせていない」
- 1643年1月4日~1727年3月31日
- イングランド(イギリス)出身
- 自然哲学者、数学者、物理学者、天文学者、神学者
- 万有引力の法則や運動の法則を提唱し、近代科学の基礎を築き、また自然哲学と数学の理論を体系化した
英文
“As a blind man has no idea of colors, so have we no idea of the manner by which the all-wise God perceives and understands all things.”
日本語訳
「盲目の人が色についての概念を持たないのと同様に、私たちもまた、全知の神が万物をどのように知覚し理解しているかについての概念を持ち合わせていない」
解説
この言葉は、神の知識や理解の方法が人間には測り知れないものであるというニュートンの考えを表している。彼は、盲目の人が色を理解できないように、人間の限られた知覚や知識では、神が世界をどのように知覚し、理解しているかを把握することができないと述べている。ニュートンにとって、神の知識は無限であり、私たちの理解を超えたものであるという謙虚な姿勢が示されている。
ニュートンは科学的な探究においても、自らの理解が限られていることを常に認識し、謙虚に未知の存在を受け入れる姿勢を大切にしていた。人間の知識は限界があるものの、それを超えるものに対して敬意と謙虚さを持つことが、真理の追求を助けると考えていた。この態度は、科学と信仰の調和を目指し、自然界の秩序の中に神の存在を見出そうとするニュートンの姿勢の一部でもある。
この名言は、私たちに自分の知識の限界を認識し、謙虚さを持つことの大切さを教えている。私たちには理解できないことが世の中には多くあり、それを無理に解明しようとするよりも、受け入れて敬意を持つことで、より広い視野を得られる。謙虚な姿勢は、新たな知見を受け入れるための基盤となり、深い理解と探求の精神を育む。
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