イマヌエル・カントの名言・格言・警句35+選

イマヌエル・カント
イマヌエル・カントの名言
  • 1724年4月22日~1804年2月12日
  • ドイツ(東プロイセン)出身
  • 哲学者
  • 代表作「純粋理性批判」や「実践理性批判」を通じて、理性の限界や道徳の基礎を探求し、現代哲学に多大な影響を与えた

イマヌエル・カントの思想は、人間の理性と道徳に基づき、行動が普遍的な法則として成り立つべきだという倫理観に根ざしている。彼は、幸福を追求するよりもまず道徳的な価値にふさわしい行動を取ることが重要であると考え、人生における各行為が他者への尊重に基づくべきだと主張した。また、理性的な行動とは、自らの利益ではなく、普遍的に善とされる原則に従うものであるとし、人間の尊厳を重視する哲学的立場を取っている。

さらに、カントは知識の源を経験に求めながらも、経験だけでは得られない理性的な理解の重要性を説いた。彼の思想には、理性が私たちに内在する道徳法則を指し示し、それが人間を他の存在と区別するものだという信念が表れている。カントは、人生の意義や価値を理性と道徳によって見出そうとし、個々の行動が人類全体にとっても意義のあるものであるべきだと考えた。

  1. 「動物に対して残酷な者は、人にもまた冷酷になる。我々は人の心をその動物への扱いで判断できる」
  2. 「道徳とは、いかにして幸福になるかを教える教義ではなく、いかにして幸福にふさわしい存在となるかを教えるものである」
  3. 「生きている間に幸福であることは必ずしも必要ではない。しかし、生きている限り名誉をもって生きることは必要である」
  4. 「神の意志は、ただ私たちが幸福であることではなく、私たち自身で幸福を築くことである」
  5. 「自分の行動がすべて普遍的な法則になるかのように生きよ」
  6. 「何を知りうるのか、何をなすべきか、何を望むことができるのか」
  7. 「人間という曲がった木材からは、まっすぐなものを作ることはできない」
  8. 「内容のない思考は空虚であり、概念のない直観は盲目である」
  9. 「哲学者でさえ、戦争が人間を高貴にするものと称賛するが、戦争は殺すよりも多くの悪を生むと述べたギリシャ人を忘れている」
  10. 「自らの行動原則が世界全体の法となっても安全であるように行動せよ」
  11. 「定言命法とは、他のいかなる目的にも関係なく、それ自体が客観的に必要な行為を表すものである」
  12. 「大衆の好意を求めるな。それは正直で合法な手段で得られることは稀である。むしろ、少数の証言を求め、数ではなく、その重みを測るべきである」
  13. 「自らの行動原則が世界全体の法となっても安全であるように行動せよ」
  14. 「実践理性の対象は、善と悪の二つだけである。善とは、理性の原則に従って必然的に求められるものであり、悪とは、同じく理性の原則に従って必然的に避けられるものである」
  15. 「私たちの知識がすべて経験から始まることは疑いようがない」
  16. 「理論のない経験は盲目であり、経験のない理論は単なる知的遊戯にすぎない」
  17. 「直観と概念は、すべての知識の要素を構成している。直観に対応する概念がなければ、あるいは概念に対応する直観がなければ、知識は得られない」
  18. 「存在するとは、行うことである」
  19. 「すべての思考は、直接的または間接的に、ある特定の性質によって最終的に直観と結びつき、したがって私たちにとっては感性に結びつく。なぜなら、他の方法では対象を私たちに与えることができないからである」
  20. 「あなたの行動の原則が普遍的な法則になるかのように人生を生きよ」
  21. 「未成熟とは、他者の指導なしに自分の知性を使えないことである」
  22. 「宗教とは、私たちのすべての義務を神の命令として認識することである」
  23. 「科学とは組織化された知識であり、知恵とは組織化された人生である」
  24. 「理性に適うもののみが神聖である」
  25. 「嘘によって人は、人間としての尊厳を失う」
  26. 「恩知らずは卑劣さの本質である」
  27. 「人が自らを虫けらにするなら、踏みにじられても文句を言うべきではない」
  28. 「信仰のために、私は知識を取り除かねばならなかった」
  29. 「常に人間を目的として尊重し、手段として利用してはならない」
  30. 「形而上学とは、岸も灯台もない暗い海であり、数多くの哲学の残骸が散らばっている」
  31. 「法律において、人は他者の権利を侵害したときに有罪となる。倫理においては、それを考えただけで有罪となる」
  32. 「人間という曲がった材木からは、完全にまっすぐなものを作ることはできない」
  33. 「私の理性のすべての関心は、理論的なものも実践的なものも、次の三つの問いに集約される。1. 何を知りうるのか 2. 何をなすべきか 3. 何を望むことができるのか」
  34. 「私に最も畏敬の念を抱かせるものが二つある。頭上に広がる星空と、私の内にある道徳法則である」
  35. 「私たちの知識はすべて感覚から始まり、次に理解に進み、最後に理性で完結する。理性より高いものは存在しない」
  36. 「幸福とは理性の理想ではなく、想像の理想である」
  37. 「すべての知識は経験から始まるが、だからといってその知識が経験から生じるとは限らない」