「牢獄というところは、私も入ったが、なまはんかなところではない。そこで本当の人間の地金が出る」

池田大作の名言・格言・警句(画像はイメージです)
池田大作の名言・格言・警句(画像はイメージです)
  • 1928年1月2日~2023年11月15日(95歳没)
  • 日本出身
  • 創価学会会長(第3代)、作家

原文

「牢獄というところは、私も入ったが、なまはんかなところではない。そこで本当の人間の地金が出る」

解説

この言葉は、極限状態に置かれたときこそ人間の本質があらわになるという経験に基づいた考えを示している。牢獄という過酷な環境は、肉体的・精神的に人を追い詰める場所であり、取り繕いや表面的な態度が通用しない。その中でこそ、その人が本来持っている人間性や価値観、つまり「地金」がはっきりと表れる。

この思想には、発言者自身の獄中経験が反映されていると考えられる。自由を奪われ、日常的な人間関係や社会的役割から切り離された状況では、欲望、恐怖、忍耐、信念といった内面的資質が露わになる。歴史的にも、政治犯や信念を持つ活動家が獄中で精神的に鍛えられた例は多く、逆に弱さや卑劣さが露呈することもあった。

現代においても、この名言は比喩的に用いることができる。牢獄は必ずしも物理的な監獄だけを指すのではなく、極限の試練や逃れられない困難を象徴する。そうした状況に直面したとき、人は自分の本質を試される。この言葉は、極限の中でこそ自分が何者であるかを知り、真価を示すべきだという強い教訓である。

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