「本の歴史は、間違いだらけだ。自己の歴史には、自己の胸中の歴史だけは、一分の、嘘も、飾りも書けぬことを知れ」

- 1928年1月2日~2023年11月15日(95歳没)
- 日本出身
- 創価学会会長(第3代)、作家
原文
「本の歴史は、間違いだらけだ。自己の歴史には、自己の胸中の歴史だけは、一分の、嘘も、飾りも書けぬことを知れ」
解説
この言葉は、書物に記された歴史は誤りや偏見を含むことが多く、最も正直な歴史は自らの心の中に刻まれた経験であるという考えを示している。公的な歴史は記録者の立場や思想、時代背景に左右され、事実が歪められることがある。しかし、自分自身の内面的な歴史、すなわち体験や感情の記憶は、嘘や飾りを加えることができない純粋な証言であると説いている。
この思想は、歴史認識における主体性の重要性を強調している。外部から与えられる歴史像を鵜呑みにせず、自分が生きた証と向き合う姿勢が、真実を見極める力につながる。仏法的にも、自己の内面を省みることは、物事の本質に迫るための必須の修行とされる。
現代社会においても、この名言は深い意義を持つ。情報が氾濫し、歴史解釈が分かれる時代だからこそ、自分が実際に見聞きし、感じた事実を誠実に記録することが重要である。この言葉は、歴史を学ぶと同時に、自らの人生を正直に記すことの価値を強く訴えている。
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