「いつも褒美がなく罰ばかりあると、家臣の心は逆らい離れていき、やがてその家は傾くものである」

- 1548年3月17日~1610年12月3日
- 日本出身
- 戦国武将
原文
「常に賞なく罰のみ有時は、家来の心逆ひはなれて、後には其家傾く者なり」
現代語訳
「いつも褒美がなく罰ばかりあると、家臣の心は逆らい離れていき、やがてその家は傾くものである」
解説
この言葉は、組織や主従関係における賞罰のバランスの重要性を説いている。戦国時代は下剋上の風潮が強く、家臣の忠誠心を維持することが武将にとって重大な課題であった。本多忠勝のような戦上手で知られる武将が、このような言葉を残したとすれば、彼の実戦経験と組織運営の知恵を示しているといえる。
現代社会でも、企業や組織において成果を正当に評価せず、罰則や叱責ばかりを行う上司や経営者は、部下のモチベーションを下げ、離職や反発を招く。逆に、適切な褒賞や感謝を示すことは、チームの結束を強め、長期的な成功に直結する。
具体例としては、厳しいノルマやペナルティだけを課す企業が高い離職率に苦しむケースがある一方で、成功体験を共有し報奨を与える企業は従業員の定着率が高いことが知られている。この名言は、時代を超えて通用するリーダーシップの本質を示すものである。
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