「富も幸福も、それ自体を直接追い求めても手に入るものではない。それは有用な奉仕を提供した結果として、副産物のように得られるものだ」

- 1863年7月30日~1947年4月7日
- アメリカ合衆国出身
- 実業家、フォード・モーター創業者、自動車大量生産方式の先駆者
英文
“Wealth, like happiness, is never attained when sought after directly. It comes as a by-product of providing a useful service.”
日本語訳
「富も幸福も、それ自体を直接追い求めても手に入るものではない。それは有用な奉仕を提供した結果として、副産物のように得られるものだ」
解説
この名言は、富や幸福という目標は、他者への貢献という手段を通じてこそ実現するという、フォードの倫理観と実践哲学を端的に表している。彼は、自己の利益を第一に追うのではなく、社会や顧客にとって有益な製品・サービスを提供することが最終的に利益と幸福をもたらすと考えていた。
フォードの成功は、まさにこの信念に基づいていた。彼は自動車を富裕層の贅沢品から一般大衆の実用品へと転換させ、社会全体に利便性と移動の自由を提供することで、自らも富を得た。そのプロセスでは、顧客価値を中心としたビジネス戦略が富を「結果として」生んだことが明らかである。
この名言は現代においても、スタートアップや社会的企業などにとって指針となる。利他的な行為や社会貢献を主軸とした事業が、信頼と需要を生み、持続可能な成功を導くという原則は、個人にも企業にも通じる普遍的な真理である。フォードの言葉は、目的と手段を取り違えないことの重要性を静かに、しかし力強く教えている。
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