「人の笑い声を聞けば、その人を知ることができる。そして、何も知らないうちにその笑い声が好きになれば、その人が善良な人であると言って間違いないだろう」
- 1821年11月11日~1881年2月9日
- ロシア帝国出身
- 小説家、哲学者
- 『罪と罰』や『カラマーゾフの兄弟』、『白痴』などの作品を通じて、人間心理と哲学的テーマを深く探求した
英文
“One can know a man from his laugh, and if you like a man’s laugh before you know anything of him, you may confidently say that he is a good man.”
日本語訳
「人の笑い声を聞けば、その人を知ることができる。そして、何も知らないうちにその笑い声が好きになれば、その人が善良な人であると言って間違いないだろう」
解説
この言葉は、笑いが人間の本質を映し出す特別な表現であるという洞察を示している。笑いは、言葉や行動よりも先にその人の性格や心情を伝える純粋なサインであり、その響きには作為のない自然な感情が込められている。特に、相手の背景や性格を知らない段階で笑い声に惹かれることは、その人の善意や親しみやすさを直感的に感じ取っている証拠とも言える。
ドストエフスキーの作品では、人間の内面を描写する際にしばしば感情表現が鍵となる。笑いや涙といった自然な感情は、彼にとって人間の真実を明らかにする窓口であった。たとえば、『罪と罰』や『カラマーゾフの兄弟』には、登場人物の笑いがその人の本性や精神状態を象徴的に表現する場面がいくつも存在する。
現代社会においても、この言葉は共感を呼ぶ。私たちはしばしば、笑顔や笑い声を通じて相手の人柄を直感的に感じ取る。特に、機械的なコミュニケーションが増える中で、笑いという人間らしい表現が信頼や親近感を築く重要な要素であることを再認識させてくれる。この言葉は、笑いの持つ力とその裏にある人間性への深い信頼を教えている。
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