「志は時代に応じて変えなければならず、主張も情勢に応じて改めなければならない。今の自分と昔の自分がまるで別人のようであってこそ、世の中は進歩していると言えるのだ」

福沢諭吉(画像はイメージです)
福沢諭吉(画像はイメージです)
  • 1835年1月10日~1901年2月3日(66歳没)
  • 日本出身
  • 思想家、教育者、著述家、啓蒙運動の先導者、慶應義塾の創設者

原文

「志は時に随って変せざる可らず、説は事勢に由て改めざる可らず。今吾古吾、恰も二人の如くなるこそ世事の進歩なれ」

現代語訳

「志は時代に応じて変えなければならず、主張も情勢に応じて改めなければならない。今の自分と昔の自分がまるで別人のようであってこそ、世の中は進歩していると言えるのだ」

解説

この言葉は、信念や思想であっても時代や状況の変化に応じて柔軟に変えることが必要であり、それが真の進歩であるという福沢諭吉の現実主義的な進歩観を表したものである。彼は「変節」を否定的に捉えるのではなく、変化に適応し、自らを更新し続けることこそが文明の証であると考えた。

「志は時に随って」「説は事勢に由て」という一節には、固定観念に固執せず、時代の流れに即した判断をするべきだという柔軟な知性の重要性が込められている。これにより「今吾古吾、恰も二人の如くなる」つまり、過去の自分と現在の自分が異なるのは当然であり、それこそが進歩の証と断言している点が特筆に値する。

現代でも、社会情勢や科学技術、国際関係などが急速に変化する中で、かつての正しさが通用しない局面が多々ある。その際に過去の発言や立場に固執するのではなく、知的誠実さを持って軌道修正を図る態度こそが信頼される。福沢のこの言葉は、思想の進化を恐れず、むしろ誇るべきものとする勇気ある知識人の姿勢を現代に示している。

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